2008年08月16日

ざんきょう


ひぐらしが鳴いている

ふるぼけた夏の景色

近くなる雷鳴に

歩をはやめる人々

雲に隠された夕暮れは

まわりの色を消す

それはモノクロームの写真のような

遠い想い出

思いだせなくなったはずの景色を

僕に思い出させる

あの夏に響いた音

あの夏を染めた色

あの夏の暑い想いは

忘れたいと願ったもの…

ぽつり ぽつり

落ちはじめた雨粒は

ただ激しくなるばかり

鳴り響く雷鳴

遠くなるひぐらしの声

僕の中のあの夏の残響は

消せないままに
  

Posted by おーたむ at 18:18Comments(2)TrackBack(0)詩季彩